木ごしらえまたは、原木をノスと言っています。ノスは、方言で真っすぐさせるという意味です。
木ごしらえと聞いたら大工さんの隅木・桁・桁・柱・はり・垂木などの鉋削りを思う方も多いでしょうが、紀州備長炭の木ごしらえとは、原木(ウバメガシ)の節を取り・曲がったところを切れ込みを入れてクサビ(カマシ)を入れて真っすぐにしたり、太い原木は、半分・四つ割りにし、同じ長さのものを3本を1組にし縛っていきます。これが木ごしらえと言います。
木ごしらえの大事なことは炭になった時の事を考えて木ごしらえ作業をしていきます。原木の節が炭になると爆超の可能性があります。残さずきれいに除き、また、太い原木は半分・四つ割りにしますが割り機だとどうしても肌がザラザラになりますので全部チェーンソーで割っております。
その後、窯入れまで原木ウバメガシは生ものなのでこまめに水をかけています。
いい炭を作るには木ごしらえからだと思い日々の作業を進めています。
「木ごしらえ」と一致するもの
紀州備長炭の原木は樫・ウバメガシですが、弊社ではウバメガシです。
ウバメガシは、水に沈むし日本で5本の指に入るほどの硬さです。
日本の沿岸部に分布しています。この原木を山から切り出し窯場へ運び曲がったところにくさびを入れてまっすぐにしたり、太ければ半分や四つ割りして木ごしらえを行い窯入れとなります。過酷な作業ですが、一から携われるので良い炭ができた時は本当に感動します。写真は、伐った直後ですがここからさらに地面すれすれに切り株を切りなおします。そうする事で新芽が出て次の世代につないでいきます。そして枝などかぶせて鹿からも新芽を守る様にします。手間ですがやらないとウバメガシは育ちません。
朝の8:15から少しずつ窯出しの口を空けていくあらし作業(精錬)をしています。この作業は24時間1時間ごとにゆっくりと空けていきます。少しづつ空気を送っていき余分な物、主に一酸化炭素などのガスを出していく作業紀州備長炭を作っていく上でかなり上位の大事な作業です。原木は窯出しのあとに窯入れなのでそれまでに木ごしらえをして準備をしておきます。窯入れまでこまめに水をかけておきます。さあ!明日はいい炭が出ますように!そして頑張るぞ!
紀州備長炭の原木のウバメガシは日本の太平洋沿岸部に広く分布しているのですが、硬くて重いです。
重いので水に沈むし日本の木では五本の指に入るくらい硬いです。残りの四本は何かは知りません。。。。
割り機はありますが、炭のなった時チェーンソーの方がきれいなので割り機は使ってません。
ほんとに、チェーンソーで割ると体の負担は半端ないですがでも一本一本ええ炭なれよぉ~と思いながら
頑張っております。
原木の曲がりをくさびを入れてまっすぐにしたり、この記事のように太い原木を割ったりという作業を木ごしらえと言います。
自分の中では、いい炭の第一歩はこの木ごしらえをどれだけ手間をかけてあげれるか?だと思い節一つコツコツ切って窯出し後の窯入れに備えていきます。