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紀州備長炭の原木ウバメガシは自分の経験上、山の裾から育ってるのをあまり見たことはないです。
尾根や足場の悪いところ岩場などの険しいところに育っております。
なかなかそのな山に巡り合えておりません。ぜひとも出会いたいものですね。
切り出しているとたまにこれはどう切ろうかと悩む時があります。
原木と原木が引っ付いてたり株で密集していたり切り倒したくない方向に向いていたりします。
伐った後は、地面スレスレに株を更に伐って成長を促進させてあげたりと切ったら終わりではなくその後伐った周りの木もでかい木は日が当たる様に切ってあげます。そうして次世代に繋ぐことは今後更に大事だと思います。

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紀州備長炭のウバメガシの株を伐採する時は、伐る順番を間違えるとかかり木になり手間がかかります。最悪のっかかれた原木はしなって折れたり、自分に向かってきたりしますので間違わないよう注意が要ります。そして、伐採する太さは基本的に一升瓶の太さを目安にしております。

写真の株は伐採後ですが、細いのは残して成長を促しています。択伐に近いですね。
細い原木を残せば鹿にも虫にもやられずに成長も早く40年サイクルが半分で済む場合があります。
限りある資源で次世代に残す方法としては、一番良いと思います。

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紀伊国田辺の商人備中屋長左衛門(びっちゅうや ちょうざえもん)が、ウバメガシを材料に作り販売を始めたことから、その名をとって「備長炭」の名がついた。狭義にはウバメガシの炭のみを備長炭と呼ぶが、広義において樫全般、青樫などを使用した炭を指す場合もある。

紀伊半島南部では、内陸部の崖地にウバメガシの優占する森林があり、やや特殊な昆虫相を維持している。代表的なものとしてはウラナミアカシジミの固有亜種ナンキウラナミアカシジミがある。この、内陸部にあるウバメガシ林は、紀伊半島に独特の例外的存在であるかのように言われることがあるが、実際には、西日本各地に内陸のウバメガシ林が点在し、それぞれの地域で「ここは例外である」と言われている。和歌山県大塔山系法師山の山頂にはウバメガシの低木があり、多分最高標高の生育地である。 また、紀伊半島南部では、あちこちの低山の斜面に、備長炭の用材としてウバメガシが優占するように育成された森林があったが、最近の需要の増加のため、減少が目立つ。かつては細心の注意で維持されたものであった。山にある立ち木の状態で炭焼き師の手に売られた後は、伐採後の樹木の生長に気配りしつつ伐採された。たとえば伐採の後、ひこばえの成長に配慮して、鋸は絶対に使わず、斧のみを使って伐採したとの伝承がある。鋸を使うとひこばえが多数出過ぎて、後の成長が良くないと言われる。切り口を斜めにすることで雨露が溜まらないようにしたり、不要な芽を掻き取ることで質の良い後継木を育てる工夫もなされている。

現在は、チェーンソーを使い昔よりも多く伐採できるようになりました。
ウバメガシは強い生命力を持っているので切り株からたくさん新芽がでます。30年から40年サイクルでまた紀州備長炭に成る程の成長をしますが、今は鹿が新芽を食べたり、周りの雑木を切らなかったりして日光不足に陥り根が枯れてしまったりしています。次の世代の為に、伐る際は地面スレスレに伐り株のうえにやぶを乗せて鹿から守ったり周りの雑木を伐ったりして成長を促しております。

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紀州備長炭の原木は90%はウバメガシで作られており広義では樫も含まれております。
ウバメガシは主に日本の愛知県の知多半島・三重県・和歌山県・四国・九州太平洋側に広く分布しております。なので、ウバメガシのあるところには備長炭と名の付く窯元があります。

ウバメガシは、日本では五本の指入るほど硬く生木でも水に沈みます。自分達は山での伐採(木出し作業)時に思うのは、傾斜がきつい尾根沿いや岩場など険しいところによく生えているのがウバメガシだと思います。そして漢字では、姥目樫と書いてウバメガシと書きます。

ウバメガシは、炭化すると他の樫と比べると硬く重くです。
しかし、ウバメガシも樫も同じ焼き方をすれば紀州備長炭です。違いは、重さも硬さも燃焼時間もウバメガシの方が上です。
銘柄はウバメガシは馬目、樫は備長と振り分けられております。b3-22-2.jpgb3-22-1.jpg