「窯出し」と一致するもの

窯出し

紀州備長炭の窯出し前は、窯出し口を24時間かけて少しずつ空けていく作業です。
これはゆっくり窯の中に空気を入れていく感覚ですね。この作業で炭の良し悪しが決まる作業なので、自分は一番気を使います。
この作業の前に次の窯入れの原木を用意しておかなくてはいけません。
窯出しの余熱を使って暖かいうちに原木を窯に入れていく紀州備長炭を作る上で大事だと思います。焚いて原木の水分を抜くのと余熱も使ってじわじわと水分を抜くのでは炭のしまりや重さに違いがかなりでて燃焼時間と燃焼温度が変わって行きます。
先人の知恵というものはかなり偉大ですね。

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紀州備長炭は、焚口で焚いて焚いて蒸して蒸して原木に着火し、炭化が始まり炭化が終わる頃に煙の色が白から青に煙の臭いもガスの匂い変わり24時間かけて少しずつ窯出しの口を空けていきます。この一連の作業一つでもかけていると良い炭は生まれません。

製造時に高温で焼成されていることから炭素以外の木質由来の油やガス等の可燃成分の含有量は少なく、かつ長時間燃焼する。また炎や燻煙も出難く調理に向いているとされる。 煙が少ない為、雑味が付きにくく、炭火焼を売り物にする料理屋(鰻屋、焼き鳥屋)などの燃料として使用される。樫による白炭を備長炭と呼ぶが、製法等が広く伝わって同様の製法を行う白炭に用いられる事もある。 燃料以外に、さまざまな用途に利用されている。備長炭は無数の小さな空洞(細孔)に様々な物質を取り込む(吸着)ことができる。備長炭1g当たり200~300㎡(テニスコート1面強)の表面積があると言われている。


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紀州備長炭には、昔からの先人の知恵や工夫の結晶がたくさん詰まっております。例えば、窯出しの際、すぐにかき出さずに炭の炎の色が白に近い金色に輝く炭から窯口へかいていきます。そこで、5分ほど置き表面に残った皮を焼き切ります。そして、やっと外に出す。現代へ継承されておりますが、最初からこの工程にたどり着くまでにどれ程の失敗があったのか想像がつきません。

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窯入れは、今は窯出し後、一晩明けた次の日の朝から行います(窯出し後、2.3時間後に行う投げ込みという方法もある)。理由は窯出しの余熱で原木の水分がゆっくりと抜けるからです。これは紀州備長炭の製法では一般的な方法です。私は何度か数日空けて窯入れをしたことがありますが、その際の炭の質はあまりいいものでは無かったと記憶します。やはり、先人の経験や知識は偉大だと言わざるを言えないですね。
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本場紀州産の紀州備長炭は、最高峰の土窯で作られた本物の紀州備長炭業務用の販売。 味にこだわる職人さんも納得できる炭に仕上がっております。紀州備長炭は、湿気を吸う性質があります。調湿炭ならば良いですが、燃料・業務用だと問題になってきます。なぜならば、炭が吸った湿気=水分なので炭を加熱すると膨張をし始めはパチパチと音が鳴り更に加熱すると爆張と言って炭が四方八方に飛び散ります。加熱した炭なので非常に危険です。そして、窯出しの消化で使う灰を素灰と言います。弊社では、窯出し後箱詰めは2日から3日くらいかけて行います。なぜならば素灰の中に入っていても炭は湿気を吸うからです。そして、箱詰めの際はビニールで炭を包んで箱に入れて行きます。作りてとして最大限の努力は非常に大事です。 ng1.jpghos2-1.jpgzkm1-1.jpgng5.jpg

今日も箱詰めです。
夏場の窯場は、今年は特に暑い気がします。
紀州備長炭は、湿気が多いと吸い少ないと吐くといった調整をします。なので床下や部屋などに置いとくと湿度調整・空気を清浄にしたりやてくれます。燃料用では、湿気が多いとバチバチとはじいたり爆張と言って炭の中の水分が熱によって炭が破裂してしまいます。なので箱詰めは2日から3日で終わらせないと湿気をすってしまいます。窯出し時、炭を消化するのは素灰という白い灰です。これも、何日も素灰の中に入れる事はやはり、湿気を吸ってしまいます。紀州備長炭も湿気で重くなり紀州備長炭の本来の重さではなくなります。弊社では箱詰めの際ビニールで包みます。紀州備長炭を湿気から守る為です。b29.jpg

朝の8:15から少しずつ窯出しの口を空けていくあらし作業(精錬)をしています。この作業は24時間1時間ごとにゆっくりと空けていきます。少しづつ空気を送っていき余分な物、主に一酸化炭素などのガスを出していく作業紀州備長炭を作っていく上でかなり上位の大事な作業です。原木は窯出しのあとに窯入れなのでそれまでに木ごしらえをして準備をしておきます。窯入れまでこまめに水をかけておきます。さあ!明日はいい炭が出ますように!そして頑張るぞ!C2BD1327-C761-4207-96CC-33CA8D553DBA.jpeg0F2420CD-74B5-497A-8609-630B5A54F5CB.jpegA9EA3D06-39F2-494B-A2C6-8B6B3D08124A.jpeg

割.半丸

紀州備長炭の原木のウバメガシは日本の太平洋沿岸部に広く分布しているのですが、硬くて重いです。
重いので水に沈むし日本の木では五本の指に入るくらい硬いです。残りの四本は何かは知りません。。。。
割り機はありますが、炭のなった時チェーンソーの方がきれいなので割り機は使ってません。
ほんとに、チェーンソーで割ると体の負担は半端ないですがでも一本一本ええ炭なれよぉ~と思いながら
頑張っております。

原木の曲がりをくさびを入れてまっすぐにしたり、この記事のように太い原木を割ったりという作業を木ごしらえと言います。
自分の中では、いい炭の第一歩はこの木ごしらえをどれだけ手間をかけてあげれるか?だと思い節一つコツコツ切って窯出し後の窯入れに備えていきます。

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